反力集中方式の押出し装置は、センターホールジャッキと引張鋼材を用いる「引張鋼材方式」、鉛直ジャッキと水平ジャッキを用いる「鉛直・水平ジャッキ方式」があります。
桁全体の重量に応じた能力のジャッキを使用します。
反力分散方式の押出し装置は、鉛直ジャッキ、水平ジャッキ、スライドプレートおよびスライド架台およびそれらを作動させる油圧装置、中央制御盤から構成されています。支点反力に応じた能力の押出し装置を使用します。
主桁製作ヤードは、主桁製作台、鋼材鉄筋組立台で構成されます。ヤードの長さは、ひかえ長を含めて主桁1ブロック長の5~6倍となります。なお、主桁1 ブロックの長さは、10~20m程度です。
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手延べ桁は、押出し架設時に主桁の先端に取り付ける鋼製の仮設桁で、主桁の断面力を低減するために用いられます。一般に手延べ桁の桁長は最大スパンの2/3程度、曲げ剛性は主桁の1/6~1/7 程度です。
手延べ桁の主桁との連結方法は、主桁先端に突き合せて連結する突合せ方式が一般的ですが、両側からの押出しなど前方に障害がある場合では、主桁上部に固定する上乗せ方式が用いられます。
仮支柱は押出し架設時に設ける仮設の橋脚であり、図に示す3種類の用途があり、押出し架設完了後に撤去します。
鋼製支柱
コンクリート製ブロック支柱
場所打ちコンクリート支柱